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肩コリ、右首痛「いつも右の首筋が痛くて、首が回せなかったのが無くなった」(男性/60歳)歯科医師

肩コリ、右首痛「いつも右の首筋が痛くて、首が回せなかったのが無くなった」(男性/60歳)歯科医師

患者さま

S.K様 (男性/60歳)奈良県奈良市在住
職業:歯科医師
症状:頑固な肩コリ、右首痛による頚部運動制限

ご来院時の症状

この患者さまは、歯科医師という仕事がら不自然な体勢を日々長時間とらざるを得ないために、かなり以前から首をはじめとする全身の不調があったようでした。
以前には上肢や腰にも痛みなどの症状が発症していたりしたそうですが、最近はもっぱら首~上中背部右のコリ感と右首の痛みが強くなっているとのこと。

姿勢のチェックをすると、身体が全体的に右方向へ大きく傾いており、また同時に上半身が下半身に対して左へ捻れていました。
まさに、歯の治療の際にとる姿勢が身に付いてしまっているために、立位になった時もそのバランスが解消されずに所見として見て取れたのです。

これまでは、他の施術家に施術してもらっていたそうなのですが、その施術家の方の事情により出張施術に来てもらえなくなってしまった為に、しばらく放っておいたら段々と痛くなってきたとのこと… とにかくこのままでは、仕事にも差し支えかねないとのことで何とかしてもらいたいと言うことで、ご来院されました。

ご来院時の症状をまとめますと、次の通りです
・首~肩甲間部全体に頑固な肩こり
・右首~肩峰または肩甲間部への疼痛
・頚部右回旋制限著明 ・腰部にも、時々違和感、鈍痛

検査

両方の耳の高さの不一致、後頭部の頭蓋骨の傾き、両肩先の高さの不一致などは、誰でも一目見てその違いが分かるくらいにハッキリと身体をよじっていました。
これは背骨の背中の部分や首の部分がズレていることを示していますが、人間の体は上半身が傾いたり捻れていたりすれば必ず下半身は反対側へ傾いていたり捻れているはずです。

実際にこの方も、腰部にはそれほど辛い症状はまだ発症しておらず、時々疲労が溜まってきたときに少し違和感や鈍い痛みを感じる程度でしたが、骨盤のズレは非常に著明にみられました!
おそらくは、骨盤のズレの方が首のズレよりも古くて頑固であり諸症状の一番の根本的な原因であると思われます。

この様に症状を発症している部位と本当に悪くしている原因のある部位が、別々であると言うことは日常茶飯事であります。

右の骨盤がズレて下がっているために、身体は右方向へ傾き肩も右が下がっています…しかし、人間の脳は頭部は平行に保とうとするために首が方に対して左方向へ傾いてバランスを保ちます。
また、上半身が下半身に対して左方向へ捻っているために、右半身の筋肉の過緊張が非常に起こりやすくなっています。

よって、右首に症状を発症してしまっていると云うことになるのですが、この患者さまの場合はそれに加えてもう一つの症状が出やすい要素がありました。
それは随分昔になるそうですが右足首を強く傷めた経験がおありだそうで、足首をチェックしてみますと確かに右足首には不安定性がみとめられ、足首の距骨という骨の位置がやはりズレていました。

人間は重力を受けて生活しているために、身体の土台部分が不安定であると比較的簡単に身体全体がよじれてきてしまいます。
背骨の土台は骨盤部分であるために背中や首の調整をする際には必ず骨盤のズレを整えてから上半身の調整をしていかないと、まるで家の基礎工事が出来上がっていないのに建物を建てていくようなモノで、いつまで経っても立派な家は建たないように身体も正確に整っていくことが難しいでしょう。

ですので、背骨の土台である骨盤の調整と、身体全体の土台部分である足首の調整が必要不可欠なのです。

経過

1回目:主訴は首の痛みですが、前述しましたように背骨の土台であり足の神経の流れが良くなって血行や筋肉の機能が高まるように、骨盤の調整から始めていきました。

次に背中の調整をして、首の調整をするというように下から順次調整していくことで、はじめて全身のバランスが整うことが可能となります。
調整は、骨盤→背中→首と背骨のズレを整えてから、足首など腕や脚の各関節を調整します。

そうすると神経の流れが良くなるために、血行が改善し筋肉の疲労が取れやすくなって、身体が緩んできはじめます。



調整後に身体の緊張が緩和されてきたタイミングで、更に筋肉の緩和と血行を促すために緩和操作を全身的に施していきます。

また、ご希望があれば気功三鍼法という施術で全身に気を流すことで、脳の働きを活性化して血行も更に促されてより早く症状の改善を図ることが出来ます。 (氣功三鍼法は別料金でありますが現在はキャンペ-ン中につき、骨盤調整とのセットプランを設けております。
比較的お気軽に骨盤調整と氣功三鍼法の2つの施術を同時に並行して受けて頂きやすくなっております。)



2回目:前回調整後から首の痛みは、自宅などでは普段症状を感じることは無くなっているようでした。
また、一度ズレた骨のズレは調整を開始して間もない頃、どうしても戻りやすいモノなのです。
その為に、なるべくその戻りが少なくなって調整後の状態が維持できるように、日常生活での姿勢やストレッチや運動の方法をご説明します。

この方は、この点に関して説明させて頂きましたとおり、日常生活で姿勢などに気を付けて身体を動かすように意識してられた為に、前回の調整から身体の状態は良く維持できておられました。

今回も前回同様の手順で調整を施してまいりました。
骨盤→背中→首→上下肢の各関節→緩和操作→気功三鍼法を施しました。

施術後には、首の症状は9割くらい消失しているとのことでした。

このズレが整っている良好な状態を維持するために、日常生活での姿勢についての注意ポイントや適度な運動・セルフストレッチの方法などを説明させて頂いて、今回の施術は終了しました。




3回目:前回から症状は軽減しつつあるものの、仕事で長時間不自然な体勢をとり続けていると、夕方頃には疲労が溜まってきて痛みが徐々に発症してくるとのことでした。
この方のように、仕事でやむを得ず不自然な体勢をとってしまう場合には、ある程度ズレが戻ってきてしまうのは仕方がありませんので、通常の患者さまよりも調整を度々施す必要があります。

ズレが戻ってきたら、調整をして直す…またズレてきたら酷くなる前に、調整をして直す…これらを繰り返して体調を維持する必要があるのです。
この様に調整をして体調を維持していれば、将来ギックリ腰や坐骨神経痛などは元より、一般的に加齢の症状と云われるような、変形性関節症や椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症・五十肩などなどの症状が発症するリスクは解消するでしょう!!!

この患者さまの場合は、最初の5~6回目の施術は週2回の通院をお薦めさせて頂きましたが、症状が無くなって根本的な体調の維持のための施術に関しては、現在1~2週に1回くらいの調整がベストでありそのように通われておられます。

今回も基本的な施術の進め方は、前回同様に進めていきました。
調整は骨盤→背中→首→上下肢の各関節の順で進めていき、 その後に、全身的な緩和操作を施して、 最期に、気功三鍼法で“脳の活性化”と“全身の神経の流れ”と“血行の改善”を更に図っていきました。 施術後には症状は、ほぼ消失していましたが、まだこの段階では1日の終わり頃になって疲労が出てくる頃に症状も再発してくるかも知れません。

今現在の症状を出している“骨のズレ”はここまでの調整によって改善してきました。
そのおかげで施術後には症状は消失するようになりました。

しかしながら通常の仕事の業務のみで症状が再発してくるのは、身体に1日の疲労を回復させるだけの自然治癒力が戻っていないからであって、それはすなわち未だ骨のズレが取り切れていないからである為に更なる調整が必要であることになるのです。  




院長コメント

この患者さまは、ご提案させて頂いたとおりに、現在は週に1度の頻度で調整を受けに来られています。
時々は2週に1度の施術になることはありますが、普段から調整を定期的に受けられていますから、全然問題はありません。

施術も「痛みを取る施術」から「根本的な問題を取り去り、体調を維持する為の施術」へと段階が進んでくると身体に大きな疲労が溜まってきたとしても、そのときには多少の症状を感じたとしても一晩ゆっくり休めば翌朝には疲労がスッキリ取れて楽になっている…という具合になってきます。

つまり、身体に本来備わっている自然治癒力が旺盛に働いて、回復のスピードが速くなっているのです。 そしてこれを維持していくと、強い症状は出て来なくなりますし、加齢が原因と云われる多くの症状(変形性関節症・椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症・五十肩・ギックリ腰・坐骨神経痛・その他の症状)の発症リスクが無くなってくるでしょう。

もう既に、これらの診断を受けられている患者さまは、今まで変形してしまった関節の形は戻りませんが、今後は今以上変形が進行しなくなります。
また、現在発症している痛みやシビレなどの症状は消失するでしょう。

レントゲンやMRIなどで関節の隙間が無くなっていると言われた患者さまでも、徐々にですが正坐出来るようになってきておられます。

介護状態にならないためにも、たとえいくつになられても今ある症状や不調をあきらめないで下さい!

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