脳腫瘍の手術後、体調が悪くて何もできずに寝てばかりだったのが、すっかり良くなって人生を取り戻せました。
患者さま
K.Kさま(女性/50代)大阪府四条畷市在住
職業:専業主婦
症状:脳腫瘍術後の体調不良(倦怠感、目が痛む、頭痛、全身のコリ感、めまい、ふらつき、腰痛、ひざ痛)など
ご来院時の症状
13年前に脳腫瘍の手術を受けてから、腫瘍は無事に切除できたものの体調が戻らずに、退院後もめまいやふらつきに悩まされ1日のほとんどを布団から出られない状態だったとことでした。
そのうちに全身的にコリ感や頭痛・腰痛・ひざの痛みなど、さまざまな症状を発症するようになってきました。
体調の比較的に良いときには、整形外科やマッサージ、鍼灸、整体など、あらゆる治療も受けたそうですが、その場は少し楽になったとしてもスグに症状の辛さは戻ってしまうことが続いていたようです。
このような状態で10年以上過ごされていましたので、当院へご来院された際には身体はやせて顔色も悪く気力も萎えてしまっているご様子でした。
お身体のみでなくメンタル的にも自信を無くされて、すっかり思考はネガティブになり、それが余計に症状を悪化させていました。
まずはカウンセリングで、それまでの辛い気持ちや情けなさや悩みなどを、すべて出し切ってもらいました。
そうすることで、そういった自分を徐々に受け入れていくための、準備になっていくのでした。
施術を進めていくごとに簡単なカウンセリングを行い、適時お話しする中で長年の精神的なシコリになっている部分を、解きほぐし開放するようにアドバイスさせていただきました。
このような強いストレス状態が続いていると、さらに脳の機能や体力は低下しますし、自律神経のバランスも崩れています。
単に身体の調整をして改善できる場合もありますが、この方のようにかなりの長い期間に溜まってしまったストレスや疲労は、身体からのアプローチのみでは効果が出にくく維持できないことが多いです。
当院が取り入れている施術法の「氣功三鍼法」は、「氣」を脳と全身に流していくことで、このようなケースでは特に効果を発揮します。
症状をまとめますと、次の通りです。
・脳腫瘍術後の、さまざまな体調不良→めまい・ふらつきがあり、起き上がるのが辛い
→肩こりがあり、頭痛が続いているのが嫌だ
→腰痛で家事ができないくて、家族に悪い
→ひざ痛で、階段や歩くのがおっくうになる
→ひどい倦怠感で動けない
経過
1回目:最初にカウンセリングを行い、お話を伺いながら時系列で、過去の辛さや悩みから現在の状態を整
理していきます。
そしてどうすれば改善を目指していくことが出来て、未来に希望が持てるようになるのかを、ゆっくり分かりやすくお伝えしていきました。
簡単な検査を行い、今の身体の状態がどうであるかを把握して、それをご説明しました。
これらを踏まえて、施術計画をご提案します。
ご理解ご納得いただけましたら、いよいよ施術を開始していきます。
施術は、まず姿勢の歪みを改善するために、骨盤~脊柱の「骨のズレ」を少しずつ調整していきました。
※このように症状が強く長期間続いている場合は、早く直そうとしすぎると一時的にではありますが、かえって強い反応が辛い症状となって出てきてしまいます。
ですので、時に最初は経過をみながらじっくり施していきます。
体幹の調整の次には、上下肢の関節の可動性を広げるように調整します。
最後に「氣功三鍼法」で、主に脳のストレスを癒して、機能を活性化していくようにします。
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5回目:ここまで定期的に施術できておりますので、経過は少しずつ上向いてきており、非常に順調にきていました。
前回施術後からは、少しずつ身体が動かせるようになってきたので、軽いストレッチをしていただけるようになりました。
施術を施すとカラダは急激に緩んでくるので、その後の生活の中で身体を動かすことができると、更に
身体の筋肉は緩んできて早く脳や神経・内臓などの各器官は活性化してきます。
今回もまずは、骨盤~脊柱の「骨のズレ」を調整してから、上下肢の関節可動域を広げていきます。
そして、今回は顎関節・胸鎖関節・頭蓋骨調整を施していきました。
最後に「氣功三鍼法」で、脳に「氣」を充分に流していきました。
最初は、タクシーでご来院されていたのが、この頃から20分程の行程を歩いてこられました。
頭痛は消失し、めまいやふらつきも大幅に減少しています。
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10回目:前回の施術後からは、家事で1時間立っていられるようになったと、喜んでおられました。
自宅から当院までの、徒歩での行程が早くなってきたとのこと。
ふらつき・めまいと伴に肩こりや腰痛が大幅に改善してきたおかげで、歩行が安定感を増してきて歩幅も広くなってきたためです。
まだ症状に波があり、お身体の状態も本格的に安定するには、まだ更に施術が必要です。
施術は、尾骨・骨盤~脊柱の「骨のズレ」や上下肢の関節・顎関節・横隔膜・頭蓋骨などを調整してから、「氣功三鍼法」を施していきました。
今回は、自宅でできる内気功法を、ご説明させていただきました。
内気功法とは、自分の体の中に「氣」を巡らせていく、自分でできる気功法です。
この方のように、気力や体力が低下している場合には、非常に有効に作用します。
まずは最も簡単な方法を、実施して頂くようにしました。
院長コメント
現在、この方は月に1~2回程度の通院をされています。
最近では、家事も普通にこなされて自転車に乗って買い物に出かけ、旅行にも行けるほど改善されています。
身体が楽になるにつれて、自信がついてきた頃から、症状が目を見張るように軽減してきました。
症状が慢性化している場合には、こういうメンタル的な心のシコリのようなモノが、取れることによって身体の状態が全然違ってくることは普通によく見受けられます。
特に高齢者の患者さまには、この傾向が顕著に働くようで、カウンセリングだけで体が楽になるのは興味深いです。
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