産後の骨盤矯正「妊娠前の服が着られるようになれて嬉しい」
患者さま
S様 (女性/30代)奈良県奈良市在住
職業:専業主婦
症状:肩こり、倦怠感、(症状といえるかどうかわかりませんが…)産後にウエストがきつくて履けなくなったズボンが履けるようになりたい
ご来院時の症状
当院に以前から定期的に来院されていた患者さまの娘さんで、最近初めての出産を終えて「肩がよく凝るようになった」「身体が疲れやすい」という症状もあったのですが、産後の骨盤調整によって妊娠前に着られていて服をまた着られるようになりたいとのことでした。
産後に限らず骨盤調整をすることで下半身の神経の流れが良くなり、その結果血行が良くなったり内臓などの機能が高まって代謝が良くなりムクミが取れたり、身体のバランスが良くなることで服がきれいに着られるようになるということはあります。
また、ウエストニッパーなどを装着して、お腹の皮膚が元に戻りやすいようにして頂くことも大切でしょう。
この方のように産後に肩こりや倦怠感など不定愁訴を訴えられる患者さまは非常に多いです。
理由はいくつかありますが、大きなところでは4つ考えられます。
1.出産時に赤ちゃんが産道を通って誕生してくるときに恥骨結合が大きく離れますが、その後以前の位置にキッチリ戻っていないと骨盤がズレた状態になり背骨の土台が傾くことで上半身にも様々な症状を発症することになってきます。
2.ホルモンバランスが崩れると身体は緊張してくることが多いのです。
3.妊娠中や授乳中にカルシウムなどミネラルが失われてしまうことでも身体は緊張します。
4.寝不足が続くことでも、身体の緊張状態は持続してきます。 施術では骨盤の調整などを施して、他の要因についてはどうすれば少しでも回避できそうか改善できないか栄養的なお話やストレッチ・日常生活の体の使い方、必要であればカウンセリングをさせて頂くこともあります。
検査
この方の場合、骨盤の状態を検査してみると右側の骨が後屈しており、そのために仙骨をはじめ骨盤全体に傾き捻じれた状態がありました。
その為に首にも顔が右へ捻じり左へ傾くクセがみとめられました。
このような首のズレがあると、首~背中・肩の筋肉の過緊張状態が持続しやすくなります。
当院で行っているスズキトリートメントという骨格調整法では、首を捻じることなく骨のズレを調整出来ますし、ピンポイントで調整することが出来る道具を使うので身体に負担が非常に少なく出来ます。
また調整した後は、骨のズレが戻らないように日常生活での姿勢に気を付けるポイントをたった一つだけ説明させていただき、ストレッチと軽い運動を用事の間に少ししていただくように説明をさせて頂きました。
経過
1回目:骨盤の調整から始めて、背骨の土台部分のバランスを戻すことによって上半身の調整へと進んでいきます。
全身の調整が済んだら筋肉の緊張状態が解消されてきますが、さらにそれを促進するために筋肉の緩和操作を行います。
また東洋医学では「気が滞ると、血が滞る」という言葉がありますので、気功三鍼法で全身に気を流すことで全身の機能を高めるように図っていきます。
そして日常生活のカウンセリングを少し行い、初回の施術は終了しました。
帰宅後、産後履けなくなっていたズボンが履けたというご連絡をいただくことが出来ました。
院長コメント
1回目の施術後から、ウエスト周りがスッキリしてきたのは良かったのですが、女性のウエストという事で実際にメジャーで測ることが出来ませんでした。
また余談になりますが、ある程度なら施術後に身長が高くなるということもよくあります。
これは一般的には背骨の間にある椎間板という軟骨がスリ減ってきて身長が縮んでくるという認識があるようですが、その要素は案外少なく、それよりも実は日常生活の習慣のため(もちろん骨のズレが根本にはありますが…)背骨がちゃんと伸びなくなっているのです。
それは、年配の患者さまもそうですが、やはりおしなべて結果が早く出るのは若い患者さまです。
10代20代では、1回の施術後に2㎝くらい伸びることもよくあります。
ただもちろん個人差がありますし、大切なのはその状態を維持出来るようにすることですね(*^_^*)
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